1947年 兵庫県に生まれる
1963年 京都の増永彌太郎に師事
1974年 日本画家として独立
1981年 墨絵画家の小松均に師事
1988年 日仏現代美術展の墨絵部門で「雨下ル谷」入選。東京で初の個展を開催
1991年 マシラ(日本猿)を描き始める
彼の描く作品は、どれも独創的で魅力に溢れています。日常にある草花や動物、心象人物などを独特の視点で観察し、それを自分が納得できる方法で表現されています。時間をかけて、その対象となる動植物と向き合い、自分の内側に落とし込んでいく作業は、常に真っ直ぐであり、自分に正直であるように思えます。描く手法もさまざまで、墨、鉛筆、水彩、岩絵具など多岐にわたります。さらに布や箔を使ってより多彩な表現を得意とし、感性の赴くままに制作しています。藤井勘圿の代表作の一つである「マシラ(猿)」をモチーフとしたシリーズは、30年という長きにわたり京都の岩田山に通い続けて描いています。彼は日本にある特定の美術団体や会派には所属せず、周囲の社会的環境に影響されることなく、自分の描きたいものを描くという絶対的な信念を持っています。現在は京都を拠点に制作活動をしています。
Ⓒ YUMEKOUBOU