道標 - Indicate

加藤巍山展
道標(どうひょう)/ Indicate

道標(どうひょう)/ Indicate

W:165mm x D:285mm x H:100mm

材 : 楠 / material : camphor tree

 

 

「道標」と名付けられたこちらの作品は、狼の頭蓋骨を表現しており全体に縄文文様が刻み込まれています。

必要のない思考や偏見を介さず、この作品をご覧いただきたいと思います。

 

物質的な体に命を宿し、生きるという試練を与えられ、それを全うして亡骸となり土に返る。

創造・維持・破壊。

生きとし生けるものすべてに、その宇宙の営みが試練として与えられています。

 

私たちは何のために生きているのでしょうか。

目の前の出来事に忙殺され、心の余裕もなく、本当の生きる意味を見失っているのではないでしょうか。

 

命を終え、骨となり、僅かな形だけを残した狼の姿から学ぶべきもの。

 

皆が納得できる答えは、見つからないかもしれません。

しかし、完全なる客観性と心の平静さがあれば、見えてくるものがあるはず。

 

そうして自分自身を研ぎ澄まし、「道標」となるべきものが見つかったなら、迷わず歩みを進めることができるでしょう。

 

この作品を通して、あなたの心に訪れるであろう「道標」を感じてみて下さい。